- 2024年10月9日
深呼吸していますか?
こんにちは。理学療法士の吉住です。全3回にわたってお送りしている体にまつわる話のラストは呼吸についてのお話です。
皆さんは普段無意識に行っている呼吸について考えたことはありますか?1日に何回くらいの呼吸をしているかご存知ですか?15秒間で何回くらい呼吸をしているか数えてみてください。その4倍が1分間の皆さんの呼吸数です。そして、その60×24倍が1日の呼吸数です。大体、1日に1万7千回から2万9千回くらい呼吸をしているといわれています。
この呼吸に重点を置いている運動として有名なものにヨガがあります。ヨガの考え方では、吸うことで体の活動性を上げる神経(交感神経と呼ばれています)が強く働き、吐くことで体をリラックスさせる神経(副交感神経と呼ばれています)が強く働くといわれています。

現代人は呼吸が浅くリズムが早いため、体の活動性を上げる交感神経が強く働く呼吸をしています。一方でトップアスリートや赤ちゃんは深くゆっくりとした呼吸が行えているので体をリラックスさせる副交感神経が強く働く呼吸ができています。皆さんも緊張した時に深呼吸をすると思いますが、深呼吸をすることでリラックスできますよね?
現代人によくみられる浅くリズムの早い呼吸が続くと身体が常に覚醒しているような状態となり、身体を休ませることが難しくなってしまいます。良質な睡眠をとるためには体をリラックス状態にする必要があります。そのためには普段からの呼吸で吐く時間を長くし、リラックスした状態をキープすることが必要です。10秒吸って20秒吐くというように長く吐くことを日常的に意識して行ってみてください。

以上、3回にわたって体にまつわる話を紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか?
腰痛、睡眠、呼吸。皆さんの体をよりよくするための提案をさせていただきました。ブログだけでは書ききれなかったこともまだまだあります。気になることがございましたら是非、当院の理学療法士にご相談ください。