• 2024年8月19日

電子カルテ

みなさんこんにちは。事務長の冨田です。今回は医療現場電子化の基礎となるカルテ(診療録)についてのお話です。

患者様の病状や治療内容などを記録し、適切な医療を提供するために必要なカルテは学生時代「病院の宝」と教わりました。私が病院に就職した25年以上前、カルテは手書きのB5サイズからA5サイズに変わりました。カルテ室の棚からカルテを探し診察室へ回すことも一苦労でした。診療費の計算もカルテから読み取り会計を作成していましたが、須藤整形外科クリニックでは開院当初より患者様の診療記録であるカルテを電子データ化し、検査結果やレントゲンなどの画像、紹介状、レセプト(診療報酬明細書)を一元管理できる「電子カルテ」を導入しています。

受付はカルテ番号を入力するのみ、診療後も会計を自動計算してくれるので、紙カルテより患者様の待ち時間短縮と職員の業務が効率よく進めることができます。

リハビリカルテが使いやすいことから当院では株式会社ユヤマの電子カルテを導入しています。

また患者様の大切な記録は、診療後電子カルテとは別の院内パソコン2台に保存されていますが、須藤先生は最近地震が増えた心配もあり、更にユヤマにデータを預けています。そのため、自然災害や火災などによってカルテのデータを失った場合でも新しい電子カルテに復元させることができますのでご安心ください。

写真左から(株)ユヤマ 島田様・当院担当 泉 様 

ユヤマの担当者さんは、安心安全に電子カルテが使用できるように日々、当院の電子カルテ環境をサポートしてくれています。

~電子カルテが関連する施設基準のご紹介~

当院は、医療DX推進体制整備加算の施設基準を満たす医療機関として関東信越厚生局に届出を行い、受理をされております。

(厚生労働省HPより)

オンライン資格確認により取得した診療情報・薬剤情報を実際に診療に活用可能な体制を整備し、また、電子処方箋及び電子カルテ情報共有サービスを導入し、質の高い医療を提供するため医療DXに対応する体制を確保しています。
※医療DXとは、「デジタルトランスフォーメーション」の略称で、デジタル技術によって社会や生活の形を変えることを指す言葉です。

医療DXでは、診察・治療・薬剤処方等における情報を最適な形で活用し、皆様がより良質な医療を受けられる体制の構築を目指します。

電子カルテ情報共有サービスについては、令和7年以降にサービスを導入予定。全国の医療機関・薬局をつなぐオンライン資格確認等システムのネットワーク を活用し、電子カルテ情報等を医療機関や薬局との間で共有・交換する仕組みです。提供するサービスは次の3点です。

  1. 診療情報提供書(退院時サマリー)を医療機関等が電子上で送受信できます。
  2. 健康診断結果報告書を実施主体(医療保険者等)や全国の医療機関等に共有することができる仕組みです。
  3. オンライン資格確認等システムと連携することにより、本人の同意のもとで、電子カルテ情報(傷病名、感染症、アレルギー、薬剤禁忌、検査情報、処方情報)及び健康診断結果報告書を全国の医療機関等で取得・閲覧可能となることや、国民等がマイナポータル上で確認できます。
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