• 2024年9月3日

手術はどの病院でしますか?

皆さん、こんにちは。院長の須藤です。最近の私は、毎週日曜日21時の医療ドラマを楽しみに観ています。

(当院の“シルバー”ペアンです✨👨‍⚕️🏥)

 ここからは少し堅い話題でお話をします。

 皆さんが手術を受けなければならなくなった時にどの病院で手術を受けるか、どのように決められますか?かかりつけの先生に紹介を受けた病院?手術件数が多い病院?ネットや口コミで評判がいい病院?様々な選択基準があり、人それぞれだと思います。整形外科的な手術の中で、ずれがある骨折などはしなければならない手術の一つです。ですが、いわゆる慢性疾患(膝の変形や脊柱管狭窄症などけが以外の病気)では、必ずしも手術は受ける必要がありません。痛みや歩行障害など受け入れることができれば、する必要がありません。がんなどの生死にかかわる病気ではないからです。ただ、手術により痛みが軽くなったり、歩行がしやすくなるなど機能的にメリットがある場合に検討するものです。では、その手術をどの病院のどのドクターに依頼するのか?難しい問題だと思います。そのドクターがどれほどの腕を持っているのか?果たしてそのドクターに任せて大丈夫なのか?これらは皆さんが、迷われることだと思います。我々紹介させていただく側の医者にとっても、厳密には紹介する先のドクターがどの程度の腕を持っているか、は厳密にはわかりません。それまでに紹介した患者様の術後の経過などから推測するしかないのが現状です。

 以前に「頚椎の手術をある脊椎の有名な病院で受けたのだが経過が思わしくなく、担当のドクターに症状を訴えていたら別の病院にかかってくれと言われた」という患者様がおられました。先にも述べましたように整形外科的な手術は機能的に改善を期待するものです。ただ、手術は100%成功するものではありませんし、特に脊椎の手術はドクターが意図することを完璧にできたとしても何らかの症状(しびれ等)が残ったりすることが多々あります。術後に患者様がいろいろな訴えをしたときに、では他の病院へ行きなさい、というのは非常に無責任です。自分が手術をした患者様です。手術をしたドクターは結果のいかんに関わらずその患者様に対して責任を持つべきだと思います。私の母校である千葉大学の脊椎班では、手術をした患者様は経過がどんなに良くても1年に1回、あるいは2年に1回経過をみています。脊椎手術では特に短期成績が良くても長期で何らかの障害が出現する可能性があるからです。一つの選択の仕方として、「このドクターは、手術が100%うまくいかなくて何らかの症状が残ってもきちんと最後まで自分と向き合ってくれるか?」という視点で手術をする病院あるいはドクターを選択してみるのもありだと思います。人間同士、お互いに信頼関係を築くことが重要だと思います。手術をする際に参考にしてみてください。

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