リウマチ科について
関節リウマチは、指や足先だけでなく様々な関節が炎症を起こし、関節の骨や軟骨が破壊されることで、関節の形が変形してしまう疾患です。
他の関節の病気と違い、関節が炎症を起こすことで部位を動かさなくても痛みが生じることが特徴です。
初期は両方の手や足の指の関節が対称的に腫れ、特に朝方にこわばるようになります。また、場合によっては、膝関節や股関節など大きな関節にも病変が進み、水が溜まり痛みで日常生活に影響を及ぼすようになります。
原因
関節リウマチは、遺伝的要因や細菌・ウイルスの感染などが考えられていますが、原因はまだ明確には分かっていません。
自己免疫作用の異常が原因であるとも言われていますが、外から体の中に入ってきた細菌やウイルスに反応して攻撃するという免疫機能が異常を起こすことにより、自身の細胞を攻撃してしまうことで関節の炎症が生じます。
生活習慣の改善による予防
関節リウマチの予防には、まずは喫煙と日常の食生活を見直していただくことが重要です。
喫煙は、環境的要因として確実視されています。
最近の研究により、関節リウマチなどの自己免疫疾患の患者様に「腸内細菌の異常」が生じていることが明らかになってきました。
関節リウマチの発症に関して食事の影響力は大きくないかもしれませんが、関節リウマチを予防する食べ物として、免疫作用の異常を防ぐと言われている魚や緑黄色野菜を多く摂取することをおすすめしています。野菜やフルーツのビタミンCや魚に含まれるDHAを適度に摂取することが良いと言われています。
治療方法
関節リウマチは、早期に治療を行うことで症状の進行を抑えることや、遅らせることが期待できます。
治療方法としては、基本は薬物療法になります。抗リウマチ剤や非ステロイド性消炎剤を基本とし、ステロイド剤や免疫抑制剤、生物学的製剤を用いることがあります。また、痛みによっては関節内注射を行います。
他には症状に合わせて医師の指導のもと、理学療法士によるリハビリを行うことで日常生活動作の改善を目指していきます。